2012年07月02日

寄せられたコメント

■宮永正隆(宝島連載「たま公認・月刊たまぷくろ」編集長・音楽評論家)
街から自然に生まれ、好きな音楽を奏で続けたバンド「たま」。
たまを一瞬で好きになり、「わかるか、わからないか。その中間はない」という出来事が世の中に存在することを知った人も多いはずだ。

このDVDはたまがメジャー・デビューした90年の、年末グローブ座7日間公演である。
当時から「時代を超えていつまでも古びない風格」を漂わせていた楽曲たちが、22年たってそれを証明しているのは嬉しい。
「さよなら人類」のアドリブ部分では、この2週間後の大晦日に「レコード大賞」「紅白歌合戦」に出演するわさわさした気分も伝わる。
その日の気分で自由闊達にアレンジする確かな演奏力も含め、4人の顔は表現者の歓びに満ちている。
そう、ここに真空パックされているものは「人生」の例えなのだ。
大人になってからの10年がどれだけ速いか貴方はもう知っている。
自分の人生があと「10年×何セット」残っているかも想像できるだろう。
たまのあの時期をきちんと観直す行為は、それを聴いていた当時の自分を全細胞が思い出すセッションとなるはずだ。
たまも貴方も、何も失ってはいない。いろんな体験を積んでベテランになったのだ。
それが理解できれば貴方はもっと自由になれる。
一瞬の夢である人生を賞味していこうではないか、彼らに深く共鳴した者同士として。
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posted by ブリッジスタッフ at 22:50 | 寄せられたコメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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